
ニオイケアは個人も職場もより積極的に取り組む「スメルマネジメント」の時代へ
ニオイ(体臭)は相手の印象を“50点以上”減点する
ニオイケアは個人も職場もより積極的に取り組む
「スメルマネジメント」の時代へ
株式会社マンダム(本社:大阪市 社長執行役員:西村元延 以下マンダム)では、多くの方にデオドラント製品を通してより快適な暮らしをお届けしたいと考え、日々様々なニオイ研究に取り組んでいます。
そこで、デオドラント剤の最需要期となるスーパークールビズシーズンを前に、オフィスでの身だしなみとニオイに関する意識調査を実施いたしましたので、調査結果の概要を報告いたします。
ニオイと人間関係 ~職場の身だしなみで「どうにかしてほしいこと」1位は体臭~
「スメルハラスメント(スメハラ)」認知度 20.1%
あなたはスメルハラスメント(スメハラ)という言葉を知っていますか?

「スメルハラスメント(スメハラ)という言葉を知っていますか?」という問いについては、「知っている」20.1%、「聞いたことはあるが詳しくは知らない」21.7%、「知らない」58.2%という結果に。
今回の調査でも職場でのニオイ問題に悩まされている人は予想以上に多く存在し、またニオイケア意識もそういった世の中の流れに伴い年々高まりを見せています。
「スメルハラスメント(スメハラ)」という言葉の認知率も5人に1人と徐々に浸透しつつあり、職場におけるニオイの問題が現実的に浮上している実情が推察されます。
特にスメルハラスメントという言葉を「知っている」と答えた人は東京が23.5%に対し、大阪では16.6%と、東京のほうが高い結果に。
人口密度によるものなのか、対人意識は東京のほうが高いと言えるのかも知れません。
初対面でもニオイ(体臭)は減点要素と回答した人は 88.9%
点数にすると、ニオイ(体臭)がキツイ相手の印象は「-54.3点」
ビジネスシーンで初対面の人の見た目や身だしなみについて、ニオイ(体臭)はどの程度マイナスに影響しますか?

初対面の相手に対し、88.9%の人が「ニオイ( 体臭)はマイナスの印象に影響する」と答え、さらに点数で答えてもらうと平均54.3点も減点になることがわかりました。つまり、100点の人でも46点まで評価を下げてしまいます。
特に女性の方がニオイへの評価が厳しく、初対面の相手のニオイ( 体臭)が気になった場合に68.0%(対男性の場合:72.4%、対女性の場合で63.5%)が「非常にマイナス」の印象に影響すると回答。
一方の男性は、39.5%(対男性の場合:37.4%、対女性の場合:41.6%)が「非常にマイナス」と答え、互いに異性に対しての評価が少し厳しくなる結果となりました。
におう人への評価
1.ビジネスマンとして「一緒に仕事したくない」42.1%
「ビジネスマン」として見たとき、“くさい”と感じる人に対し、42.1%の人が「一緒に仕事をしたくない」、次いで、38.3%が「周囲への気遣いや配慮が足りないと思う」と回答。男性よりもニオイ評価に厳しい女性の方がその傾向が強く出ており、ニオイを嫌うだけでなく、「社会人としての配慮が欠ける」という、内面的評価にまで影響していることがわかりました。
同僚や上司が“くさい”と感じたとき、その人の「ビジネスマン」としての評価にどう影響しますか?

2.人として「不潔だと思う」46.0%
また、「人物」としての部分では、46.0%の人が「不潔だと思う」と回答したのに次いで、34.3%の人が「家族は指摘しないのかと思う」と回答し、その人本人に対してだけでなく、その「家族」に対する評価にまで影響していることが明らかになりました。
ここでもやはり、女性の方が厳しい評価をしていることがわかりました。
同僚や上司が“くさい”と感じたとき、その人の「人」としての評価にどう影響しますか?

3.交友関係において4人に1人が「ニオイ(体臭)が原因で人と疎遠になったことがある」
なんと4人に1人にあたる25.2%もの人が、「ニオイ(体臭)が原因で疎遠になったことがある」という結果に。
人間関係の構築において、“ニオイ(体臭)”は、大きな阻害要因となっているといえます。
ニオイ(体臭)が原因で、その人との距離を置いたり、疎遠になったことはありますか?

4.ニオイ(体臭)が改善されたらその人に対する意識は「変わる」 64.5%
「ニオイ(体臭)が原因で疎遠になったことがある」と答えた人の約3人に2人は、ニオイが改善されれば、相手に対する意識が「変わる」と回答しました。
ニオイ(体臭)が原因で、距離を置いたり、疎遠になった場合、ニオイが改善されたら、その人との関係、その人に対する意識は変わると思いますか?

ニオイが改善された場合、その人への意識はどのように変わると思いますか?

更にそのうちの56.6%が「前よりも、会話が増える(弾む)」と答え、39.0%の人が「笑顔で話せるようになる」と答えるなど、会話が増えるだけでなく、その際の感情についても前向きな影響を示唆しています。
ただ、3人に1人はニオイが改善されても相手への意識は「変わらない」と回答しており、“ニオイ”は感覚だけの問題ではなく、印象の記憶を強く残すのかもしれません。
ニオイをケアすることは、相手を不快にさせないだけでなく、人としての印象、評価を下げないためにも、人と接する上での必須のマナーとなってきていると思われます。
体臭はとてもセンシティブな問題です。
本人にとっては深い悩みであり、誰かに容易く相談できるものではありません。
もとより自分の体臭に気付かず、知らないうちに周囲からハラスメント扱いされることもあります。
一方で他人の体臭や口臭によって迷惑しているという意見も間違ってはいません。
実際に、ニオイや香りは人の行動や印象に影響を与えることが報告されており、職場の人間関係や仕事の成果、ひいては評価にも関わる問題ととらえても過言ではないでしょう。
ビジネスにおける身だしなみ教育やマナー教育は、概して必要とされておりますが、体臭や口臭のケアに関してはまだまだ十分ではない状況です。
ニオイはもはやパーソナルな悩みだけでなく、ソーシャルな問題であると言える今こそ「スメルマネジメント」が必要だと言えるでしょう。
体臭は、薬理的な対処が必要な場合もありますが、多くは正しい知識とケアで対処できるものです。
自分のために、周囲のために、より積極的なエチケット行動を指導・推進していく必要があると考えます。
そこでマンダムでは、こうした世の中の動きに対応すべく、今後更なる技術やサービスの向上に注力してまいります。